【FreeCAD初心者ガイド】FreeCADでも部品の組立〜『Assembly4』と『A2plus』を導入する


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FreeCADの組立(Assembly)系のサードパーティ製の拡張ワークベンチは、現在も有志の 方々によって開発が進められている
『Assembly4』『A2plus』 という2つが主に存在しています。
この2つのワークベンチは若干使える機能や操作方法が異なるものの、「部品を組立てる」という目的においては、現状ほぼ同等の結果が得られるので、使ってみて気に入った方を利用されると良いでしょう。
ここでは、この2つのワークベンチの導入方法と、おおよその概要をまとめてみます。


Assembly4を利用する

『Assembly4』 はAssembly系の拡張ワークベンチの中では最も開発が活発なプロジェクトになっています。

Assembly4 Workbench

最大の特徴として、FreeCAD v0.19以降のExpression Engineに対応しているため、高度なパラメトリック操作が可能になっている点です。

参考|Expressions


このワークベンチを紹介するのチュートリアル動画では、おおよその操作概要を見ることができます。



直近の動向で、2025年6月をもって本家・
「Assembly4」 の開発・メンテナンスが終了してしまいました。
ただしAssembly4自体は現在そのままプロジェクトをフォークする形で、2つのプロジェクトが同時に発表されています。

Assembly4(クローンプロジェクト)Assembly4.1

現時点でどちらを使っても機能上はほとんど差異はないものと思われるため、お好きな方を選択してください。
さて、導入はアドオンマネージャから行います。
FreeCADのメニューバーから、
[ツール] > [アドオンマネージャ] に進みます。
アドオンマネージャのダイアログが立ち上がったら、どちらかの
「Assembly4」 を選択して、インストールボタンをクリックします。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ


インストールが完了して、FreeCADを再起動したら利用可能な状態になります。
『Assembly4』の主な特長として、

  • パラメトリックな組立がベースになっているため、よりエンジニアリング視点からの厳密な組立が要求される製品に適用されるのに向いている
  • モデルの座標系を数値的に把握しておかないと組み立て操作が割と慣れるまで難しく感じる

みたいなところでしょうか。
ホビーユースからメーカーのエンジニアリングにまで使える「お硬い作りの」拡張ワークベンチです。


A2plusを利用する

『A2plus』 もAssembly2ワークベンチの流れをくんだ、現在も開発が継続中のワークベンチ・プロジェクトです。

A2plus Workbench

もともと「Assembly2」の派生であるので、基本的には先程の「Assemble4」と同じように使えますが、「A2plus」の方が若干操作がシンプルで、感覚的な操作も使いやすいのが特長です。
公式のデモ動画では、簡単なモデルによる組立て方法を知ることができます。



こちらも先程と同様、
アドオンマネージャ からインストールできます。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ


アドオンをインストール後、FreeCADを再起動したら利用可能です。
『A2plus』の主な特長として、

  • 操作ツールが豊富に用意されているため、感覚的な操作が可能なため、パーツの位置合わせなどが行いやすい

あまり寸法などを気にせずにサクッと組み立て操作をやってみたいときなどに重宝します。