【FreeCAD初心者ガイド】Curvesワークベンチで自由曲面へパンチングパターンを作成する
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2023/09/30

よく利用される外部のワークベンチとして、
Curvesワークベンチを使えば標準のワークベンチでは難しいモデリング形状を比較的簡単に行うことができます。
今回はCurvesワークベンチの使い方ガイダンス的な内容で、どのように便利なのかをチラッと紹介してみます。
Curvesワークベンチをインストール
Curvesワークベンチは
トップのメニューバーより、
[ツール] > [Addon Manager]
Curves workbench
1136x430

ページ右上の
[インストール]
849x534

再起動すると、
Curvesワークベンチ
887x204

Curvesワークベンチには見ての通り、いろいろなツールが使えるようになっています。
どれを使えばよいか目移りしそうですが、以降で紹介するように、ほぼ
Sketch-on-Surface
奥の深いワークベンチですので、他のツールの利用法を徹底的に理解されたい方は、公式のドキュメントを読み込んでみましょう。
Curvesワークベンチの使い方
ここからは「Curvesワークベンチ」の基本と、ちょっとした応用として円筒形状にパンチ穴パターンをつける方法を紹介してみます。
使い方の基本 〜 Sketch-on-Surfaceツールを理解する
Curvesワークベンチでもっとも利用頻度が高いツールが
とりあえずこれがどのようなツールかとざっと説明します。
とりあえず
Part
円錐
912x866

次にCurvesワークベンチに移り、パスを巻き付けたい先のサーフェスを選択して、
[Surfaces] > [Sketch on surface]
1190x924

では生成されたボディ以下に配置された
Mapped Sketch
自動でセットされたスケッチは、XY平面に置かれた矩形で表現されています。
591x807

この矩形内の範囲で、追加で描いたスケッチが
UVテクスチャ面
ものは試しで、適当に直線を描いてみます。
692x756

Mapped Sketch
Sketch_On_Surface
487x616

問題が無い場合、指定した曲面に図形がピッタリ張り付きました。
なお、設定したUV曲面は、U軸方向/V軸方向や、面の裏表をどちらに取るかなど自由に設定が変えられます。
パンチングホールパターンをつける
もう少し応用を考えてみましょう。
Curvesワークベンチの真骨頂は、自由曲面に対して、文字などの複雑な形状にも対応できる点にあります。
再び
Partワークベンチ
774x651

Curves
743x622

生成されたUV面のスケッチを見ると、以下のようになっています。
1322x490

画面、長い方の辺が円筒の巻き付き方向、短い方が高さ方向のようです。
次に
Draftワークベンチ
Sketchワークベンチ
Draftワークベンチに移って、適当に矩形を描きます。
981x603

この矩形にSketchワークベンチから読み取ったUVマッピング範囲の諸元(幅、高さ、原点)を読み取って、そのまま重なるようにこの図形に大きさを修正します。
983x449

この四角の範囲でDraftワークベンチ中での補助線として利用します。
次に一つのホール穴の形状を円で描きます。
この円に
Arrayツール
591x540

とりあえずここでは高さ方向(y方向)へ枠に詰めれるだけ複製します。
495x507

この複製をさらに
Arrayツール
同じように円筒巻き付け方向(x方向)へ枠に詰めれるだけ複製します。
1287x531

これでパンチングホールパターンが出来たのですが、図形の数が多いので、対象の
Sketch_On_Surface
そこで計算が始まる前に、余計な再計算をさせないように、先にソリッド化の設定を済ませておきましょう。
332x507

まずは
Fill Faces: true
次に、1mm幅の円筒の内面を基準として、
Offset: -1.0
そこから
Thickness
Thickness: 2.0
設定が終わったら、マッピング図形を
Sketch_On_Surface
Sketch_On_Surface
[Extra Objects]
936x486

細かく複雑なパターンほど曲面に貼り付ける際の計算に負荷がかかります。
場合によってはしょぼいスペックのPCだと、かなり時間がかかるかもしれません。
あまりにも時間がかかったり、負荷が大きすぎて計算が終わらないようなら、パターンをいくつかに分割しながら実行してみてください。
処理が上手く行ったら、カット図形のソリッド化が成功しました。
807x599

では仕上げに、円筒からソリッド化したパンチングパターンを減算してみます。
Partワークベンチ
948x672

こちらも減算するパートが多いので、処理完了までにかなりの時間がかかるかもしれません。
上手く処理が完了したら、円筒にパンチングホールパターンを生成させることができました。
383x460

こういった図形はやはり
Curvesワークベンチ
まとめ
今回は
Curves
見ての通り、
またどこかの機会があれば、Curvesワークベンチの利用例も紹介していきたいと思います。