Creality Ender-3 PROの配線周りを分解した際の記録


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2022/05/11
2022/07/24
Creality Ender-3 PRO 3Dプリンターの立ち上げ
初心者向け3Dプリンター『Creality・Ender-3』のノズルお手入れ・交換




だいぶ前の設置した手持ちの3Dプリンター・「Ender-3」ではPLAフィラメントしか出力してきていなかったので、他のフィラメント材料もそろそろ印刷してみようと思い立ちました。

合同会社タコスキングダム|蛸壺の技術ブログ
Creality Ender-3 PRO 3Dプリンターの立ち上げ

3Dプリンター・Ender-3 PROの組み立て方法と最初のテストプリント手順を紹介。



Enderシリーズに限らず、3Dプリンター製品の多くは、機械パートと電気パートが一体化しているものが多いようです。
このため、ABSなどのノズルやベッドの温度を高く保ちたいフィラメント素材によっては、昇温時の雰囲気温度が気になって、電気周りが熱くなるまで影響を与えてしまうほど高く設定できないのが難点です。
電気部材をプリント作業部分よりも遠ざけるのを目的として、とりあえずまずはコネクタ周りを切り離してみたときの分解風景を、記録として残します。
Enderシリーズはほぼ同じ構造をしていると思いますので、お手持ちの3Dプリンターを改造する際の資料としてもどうぞ。


コントローラーの分解風景



まずは分解の注意事項として、
「配線を取り外すことは全て自己責任」 になります。
配線の取り外し作業で生じた不慮の事故や3Dプリンター自体に与えてしまった損害あっても、メーカーからの保証外になります。
また、配線の数が多いし、ケーブルも短い・長いの差がありますので、仮に再配線の付け間違いで、プリンターのハードウェアに致命的なダメージを及ぼす可能性もあります。
作業はきちんと慎重に行ってください。
ちなみにCrealityの製品の場合、コントローラー基板・『
』がバラ売りされていますので、何か止む終えないトラブルでマザーボードを交換する必要がある場合にも、3Dプリンター本体を書い直しする必要はないので覚えておきましょう。

マザーボードの配線レイアウト




Ender3 Proのマザーボードは主に以下の図のような構成になっています。

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マザーボードから配線を取り外す際には、グルーで硬めらて固定されています。
グルーは取り外しは出来ますが、電子部品を巻き込んで固着しているものがあるので、部品にダメージを与えないように慎重に剥がしてください。


分解作業



ではもうあとは分解作業の写真集みたいになってしまいますが、3Dプリンター本体から配線を取り外すまでをダイジェストで解説します。
まず本体のピラーに固定している電源を外します。

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ボルトで固定されてるだけですので、電源は簡単に取れます。
また勘合ソケットですので、ここもワンタッチ式で取り外すことができます。

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次に液晶ディスプレイを外します。 ここもネジ止めしているだけですので、外すのは簡単です。

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背面にはマザーボード側と接続するソケットケーブルが付けられているので、ここも外しておきます。
ケーブルは底を這うように付けられているので余り引っ張らないようにしましょう。

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では、メインコントローラーを本体から取り外します。
正面のボルトと、背面からのボルトを取り外します。

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コントローラーはボルトを取り外した際に、ケーブルの一部がフレームの溝に押し当てられて固定されている箇所があります。
ゆっくりとコントローラーを傾けながらケーブルを傷付けないように外しましょう。

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次に本体からXYZ軸の下限ストッパーのセンサーケーブルおよびX/Y/Z/Eのステッピングモータケーブルを抜き忘れ無く全て外します。

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特にZのストッパーセンサーケーブルとモーターケーブルの長さがもっとも短いので、引っ張らないようにちゃんと抜けたかを確認しましょう。
ここまできてケーブル類を取り外すと、ようやくコントローラー単品を取ることができます。

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コントローラーのカバーを開けます。

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ケーブルが結線紐で綺麗にまとめてあります。

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ケーブルは折り畳まれている状態だと改造しにくいでの、これをカットしてバラしていきます。

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外した各ケーブルは非常に多いので、外す前にはメモを残してどのケーブルをどこの端子から外したかを記録しておきましょう。

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以上、これで機械パーツと電気パーツの切り離しができました。
配線は長かったり短かったりするので、コントローラーを外部に配置する場所によってケーブルを延長するなどの措置がこれから必要になってくるかも知れません。
そこら辺はお手元の環境によると思いますが、現実的に外付けのコントローラーにするなら本体の位置より下側に設置するのが良さそうではあります。