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2022/04/17
2022/4月現在、Raspberry PIのデフォルトユーザー名「pi」およびデフォルトパスワード「raspberry」が廃止される大きな仕様変更がありました。参考ニュースリリース|「Raspberry Pi OS」、最新リリースでデフォルトユーザー「pi」削除--セキュリティ強化このため以前のラズパイの旧セットアップ方法で説明していた手順の一部が大幅に簡略化されます。【Raspberry Piセットアップ方法(旧式)】ラズパイ & Remmina on LinuxでRDP接続してリモートデスクトップさせてみるラズパイにリモートデスクトップを導入するまでの手順をまとめます。
とはいえ前記事の手順もユーザー名を別の名義へ変更する際には参考になりますので、念の為に内容そのものの上書きは避けておきます。今回はこのデフォルトユーザー名&パスワードの廃止の内容をフォローするため、新式のセットアップ方法をこの記事にて対応しておこうと思います。
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かつては色々とMicroSDへのラズパイ向けのOSのイメージ書き込みに色々なツールが存在しましたが、現在は公式の提供する「Raspberry Pi Imager」が一つあれば事足る状況に統一されています。Raspberry Pi Imager公式この公式から、Raspberry Pi Imagerのインストーラが、Ubuntu版、Windows版、MacOS版、とパッケージ版としてRaspberry Pi OS版の4つから選択できます。どれか好ましいOSのパソコンにRaspberry Pi Imagerをクリックしていくだけで簡単にインストールが可能になっていて作業的にもかなり楽になっています。
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Raspberry Pi Imagerをインストールしたら、まずラズパイで利用したいOSを選択していきます。現在はラズパイにインストールできるOSの種類も豊富に選べるようになり、さらに特定用途の専用OSなどもRaspberry Pi Imagerから選択できるようになっています。今回は例として手持ちのラズパイ4にRaspberry Pi OS (64bit)をインストールするイメージを作ってみます。OSの選択肢から「Raspberry Pi OS (other)」を選択します。主題の通り、このラズパイ4はデスクトップとして使う予定はないので、Lite版を選択します。なおフルのRaspberry Pi OSのアプリケーションを最初から使いたいのであればここで通常版(Lite版ではない方)を選択しましょう。OSの選択が完了しました。このイメージをMicroSDに書き込みの前に、以下の図のように「歯車のアイコン」をクリックします。すると書き込み前のイメージの内部の基本設定を行うことができるようになります。ここでのRaspberry Pi Imagerから設定できることは限られていますが、構成の方を少しだけ紹介していきましょう。とりあえず設定は一度切りで消えてしまわないように、[このセッションでのみ有効にする] > [いつも使う設定にする]
に切り替えておきましょう。まずはロケール情報を設定します。次はWiFiのインターネットを繋げる設定です。ご家庭で利用しているWiFiのアクセスポイントの情報をここで設定します。そしてRaspberry Pi Imagerで個人的に最も使える設定項目なのが、以下の「SSH設定」になります。上の図のように、[SSHを有効化する]
にチェックを入れることで初回からSSHを使えるようになります。今回はパスワード認証からスタートするようにしています。またデフォルトユーザー名&パスワードが廃止されたので、[ユーザー名とパスワードを設定する]
の項目もここで設定するようになります。SSH接続を行う場合には、適当なユーザー名とパスワードはここで設定しておきましょう。これでこのイメージをMicroSDに書き込むだけで、初回からSSH接続が可能になります。ただ結局のところ、細かいSSHのパラメータ設定を行う場合は以前の手順の内容に続くことになります。SSH初回立ち上げだけが凄く便利になった!ということにご留意ください。
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Raspberry Pi Imagerを利用することで、旧式のSSH通信をセットアップする手順から比較すると、SSHから操作しながらのその後の作業がかなり楽になります。かつての面倒な作業のちょっとしたテクニックなんて意識しなくても良いことなるので、よりラズパイ入門への敷居も下がって、これからラズパイを使ってみようという方からすると、ユーザーフレンドリーなRaspberry Pi Imagerは欠かすことの出来ないツールの一つになると思います。