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2024/05/07
元々バッテリーが経年劣化によりまともに使えなかった愛用のiPhone7を、先日うっかり落としてしまい、フロントガラス面がバキバキにひび割れてしまいました。
田舎住まいだと、そうそう簡単に修理に出せる実店舗のショップもないので、ここは一念発起して、自前でフロントガラスとバッテリーを交換できるかにチャレンジした時の記録です。
なお、本記事を参考にされた事による、作業中のいかなる不具合・トラブル等には一切責任を持ちませんので、自己責任の範疇で以下の内容をご参考にしてみてください。
iPhone7 交换用大容量バッテリー
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル
ダイワンテレコム
自前でiPhoneのトラブルを解決できる?
iPhoneなどに限らずスマホ全般に言えますが、いつかは不具合が起こってしまうものなので、修理するにせよ、買い替えるにせよ、何かしらの問題が起きたときの対処はせざるを得ません。
近年では、急激な円安と物価高で、特にiPhoneは新品も中古も高額な値段で取引されています。
できるだけコストを抑えてiPhoneを使い続けるためには、多少のリスクを天秤にかけても、自分で修理をおこなうことの意義は大きくなります。
そういったニーズもあり、ネットを探すと自分でトラブルを解決するためのノウハウをまとめたコンテンツもかなり充実しています。
まず"あらゆるデバイスの修理"を謳う、 『IFIXIT』 のiPhone製品のオンライン修理マニュアルを見ておくのは非常に有用です。
参考|IFIXIT - Apple iPhone
今回の対象はiphone7ですが、最新機種までの修理マニュアルが詳細に網羅されているので、腕に自身が付けば自分でなんとかできる気になってきます。
自分で修理するリスクも当然あるので、始める前に十分理解して臨まないといけません。
たとえば自前でバッテリー交換を試みた人で、「ケーブルがあまりにも簡単に千切れた」とコメントされている苦い経験をお持ちの方のコメントが散見されます。
iphone内部に使用されているフレキシブルケーブルの多くは外部からのダメージに弱く、予期せぬ方向に力むだけでも、破損する恐れがある非常に繊細な構造になっています。
それゆえ出来るだけ失敗しないための心構えとして、「時限爆弾の解体」のような気持ちで一つ一つの作業を慎重に行うようにしましょう。
iPhoneの機種モデルの調べ方
当然、モデルによって内部の構造や部品が異なるので、修理キットを購入する前に、きちんとiPhoneのモデルを確認しておく必要があります。
ホーム画面から、 [設定]アプリ > [一般] > [情報]
をたどると、以下のように [機種名]
で現在のiPhoneのモデルを表示させることができます。
と言うことで、今回の修理は iPhone7
をベースに作業を説明していきます。
iPhone7で参考にしたハウツー動画
ネットで 「iPhone7 フロントガラス 交換」
などで検索しても、かなりの人が交換方法を解説されています。
動画で探す場合にも、いろいろと目移りして、どれも内容的には似たりよったりですので悩ましいです。
動画でのハウツーを先んじてみておくと、作業の大体の流れをシミュレーションできるので、実際の作業を行う前に一通り見ておかれることをおすすめします。
とりあえず著者的に分かりやすいと思ったものをピックアップすると、フロントパネルを交換作業はおおよそ以下の動画の内容になっています。
VIDEO
今回は、分解作業の途中でバッテリーの交換作業も同時並行します。
バッテリーの交換は以下の動画が、悪戦苦闘しつつも作業者の生の声で解説されていて分かりやすいです。
VIDEO
人によって、様々に工夫されたテクニックが時折紹介されていたりして、状況によっては少しマネしづらかったり、再現性があるか不安な内容もありますので、あくまでも参考として一通り見ておくと良いでしょう。
交換部品の調達
iPhoneシリーズを自前で修理する利点の一つに、オンラインの部品販売ショップで機種に対応した互換性のある部品が手頃な値段で購入できる点にあります。
今回はiphone7向けの大容量バッテリー・『
iPhone7 交换用大容量バッテリー 』と、交換用の液晶フロント・『
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル 』をそれぞれ購入してみました。
Amazonで両方合わせると4,500円程度で入手できました。
なお、それぞれに修理工具キットも同梱されているので、わざわざ専用の工具を準備する必要はありません。
自前で修理できなかったときの駆け込み先
iphoneを自分で直せたら一番良いのですが、当然ながらちゃんと部品交換後に動くかどうかは、 「自己責任」 です。
特に、作業中にiphoneの中身で繊細な部品である 「ホームボタンモジュール」 を損傷させてしまうと、iphone本体のIDチップも内蔵しているため、最悪iphoneが起動できなくなります。
一度損傷したホームボタンは、正規のベンダーでしか修理できないため、修理代だけでも10,000円以上は掛かってしまうなかなか厄介な問題です。
修復に失敗したり、細かい作業に自身が無いなど、iphone修理のプロにお任せするのが良いでしょう。
おすすめとしては、故障品を郵送にて発送し、オンラインで全国どこからでも修理依頼を発注できる『
ダイワンテレコム 』が便利です。
今回のiphone7の修理ケースで料金を比較すると、
で、だいたい8,700円程度に収まります。
自前で修理した場合の費用のおおよそ倍程度ですが、確実に治った状態で戻ってくる保証があることを考えると、決して料金が高いとは言えない気がします。
自前でやるか、
ダイワンテレコム などの郵送でも対応してもらえる修理業者へ作業を依頼するかの判断は、以降で説明する修理までの手順を確認してみて、ご自分でやれそうか否か決めてみるといかがかでしょうか。
iPhone7 交换用大容量バッテリー
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル
ダイワンテレコム
実録〜iphone7のパネル&バッテリー交換作業
ここからは IFIXIT のオンライン修理マニュアルをじっくり参考にし、自前で修理を行う手順を試していきます。
IFIXIT自体は、市販されている修理キットも、「修理の際にはIFIXITのマニュアルの内容に従うこと」とされている商品も多く、"非公式な修理マニュアル"として利用される実績のあるサイトです。
そこに記載されているiPhone7の液晶タッチパネルとバッテリーの交換手順をざっと箇条書きでまとめると以下の通りになります。
分解もそうでしたが、逆手順となる再組立も丁寧に行う必要があります。
なお、再組み立てのときには各パーツを接着固定していたシール接着剤はないので、携帯に水が侵入する場合の耐性は無くなってしまうなどの注意点もあります。
一旦シール剤を取り除いたiphoneはお風呂場や水場などで利用を避け、雨天時の野外作業などでも長時間使わないように心がけましょう。
ここは考えようですが、次回以降の分解で温める作業がいらなくなるので、個人レベルではシール剤が無いほうが好ましいのかもしれません。
とにかく作業内容を文章の箇条書きで書かれても、理解できる人はいないでしょう。
以降では、実際に手を動かしながら、iphone7の分解と再組立を行った具体的な作業を細かく記録として残していった内容になっています。
かなり「誰得」な内容になっているかもしれませんが、作業の記憶を呼び覚ます程度には使える内容になっている気はしています。
iPhone7 交换用大容量バッテリー
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル
ダイワンテレコム
iPhone7の分解〜部品交換
では実際の作業をステップバイステップで行っていきましょう。
まずは交換部品を準備しておきます。
分解作業に移る前には、デバイスの筐体の温めなどが必要になる場合もあり、バッテリーはできる限り空の状態になるまで電力を使い切っておいた方が安全です。
作業前に、外したネジの置き場所を仕切りのあるプラケースで用意しておきます。
また、これまで一度も修理していなかったり、修理専門の業者で修理してもらっていたりすると、部品をシール接着固定処理されていて、そのままでは剥がせない状態になります。
そこで、本体を適切に加熱する道具が必要ですが、多くは市販のヘアドライヤーを使うと良いようです。
ここでは、個人的な手持ちではヒートガン...は熱すぎる気がするため、100℃程度の比較的低温域まで設定可能な 温度可変ホットプレート
を使います。
iPhoneを分解する
まずは本体の電源を落として、割れたガラス面で怪我をしないように透明テープを貼っていきます。
気持ちどんな透明テープでも良いと思い、ホームセンターで買った一番安いテープを買いましたが、粘着力がイマイチで、加熱するとふやけて粘着力がさらに落ちたため、吸盤カップで引き上げる際にテープが浮き上がってしまう問題がありました。
どの透明テープ製品が良いか比較はしていないので、ちょっと断言しにくいのですが、 「べっとりと強力に粘着する」 テープがベストかと思います。
分解に先立ち、先にiphoneを開くためのツールを準備しておきます。
オープニングピックを深く差し込みすぎるとデバイスを破損することがあります。
油性ペンでオープニングピックの先端から3mmの位置にマークを入れます。
(※交換部品に同梱されていたピックには既に3mmの位置に段差がある構造になっています。)
なお、ピックが無い場合には、先端から3mmの所にコインをテープで留めて代用することも可能のようです。
星形のドライバで底面に留められた 星ネジ3.4mmを2本
を外しておきましょう。
フロントパネルと本体を分離する
前半もっとも苦労するであろう「山場」が、吸盤カップをじわじわと引き上げて、フロントパネルと本体のフレームの間にわずかな隙間を作る フロントパネルと本体の分離
工程です。
iphoneの構造として、フレームとフロントパネルは内部でガチガチにシール材で固まっているため、適切に加熱して、シール材を柔らかくしてからでないとほぼ分解は不可能です。
加熱の仕方は、市販のヘアドライヤーなどで温められてるやり方が多いようですが、ここではホットプレートを使います。
ヘアドライヤーはおおよそ吐出口の温度が100℃程度ですので、ホットプレートもこれくらいの温度に設定しておきます。
iPhoneの下端を加熱すると、ディスプレイを固定している接着剤が柔らかくなり、開きやすくなります。
接着しているシール剤を柔らかくするために、iPhone下部端に約180秒間(3分)あてます。
ホームボタンのすぐ上にあるフロントパネルの下半分に吸盤を取り付けます。
吸盤カップをホームボタン上に着けるのはNGで、フロントガラスに密着するような位置で密着させることがポイントになります。
なお、吸盤パッドがない、もしくは利用不能になった場合には、下のように粘着力の強いガムテームのようなもので持ち手を作ることでも対応できるそうです。
※出図: IFIXIT
スクリーンを所定位置に固定する防水性接着剤は非常に強く、 最初にほんの少しの隙間を作るにもかなりの力を要します。
また、温めが不十分だった場合、まず吸盤カップで引き上げるのは無理ですので、無理に引き上げずに、再度しっかり温め直す必要があります。
まだ固そうなら無理せずに、シールのある当たりをさらに追加で温めながら、パネルの浮き具合を見て、無理せずに筐体とフロントパネルの隙間を作ります。
なかなか隙間ができない場合、ピックを挿入できるだけの十分な隙間を作るために画面を上下にゆっくり揺り動かして接着を弱めるなどのテクニックもあるようです。
とにかく僅かでも隙間ができたら、かかさず開口ピックを挿入し、左右にピックを動かしながら、隙間を徐々に広げていきます。
さらにその隙間を本体の正面から見て、左側面部(音量コントロールボタンとサイレントスイッチのある側面)へ広げていきます。
ここではフロントパネルの左上隅付近までで一旦停止します。
というのも、iphneの上端部には、傷の付きやすい部品があるため、いきなりピックを侵入させると破損する恐れがあるようです。
次に開口ピックで、iPhoneの右側面を端に沿って開いていくのですが、右側面にも損傷を受けやすいフレキシブルケーブルが装着されています。
※出図: IFIXIT
ですので、ケーブルのある部分にピックを深く差し込んでしまうと、最悪の場合、ケーブル巻き込んで断線させる恐れがあります。
これらのケーブルを傷つけないためにも、開口ピックを3mm以上は差し込まないように心がけながら、シールを剥がしていきます。
ここまで来たら、一旦、フロントパネルの下端を押さえながら、角度が15°くらい持ち上がるかを確認するため、吸盤カップをゆっくりと引き上げます。
あまり角度を付けすぎる(15°以上)と、内部のフレキシブルケーブルを傷つける恐れがあるため、ここではそっとフロントパネルが開くかをチェックします。
フロントパネルが下端から15°くらい持ち上がることを確認後、吸盤カップを緩めて、フロントパネルから取り外します。
ディスプレイ下の開口ピックを左上の角からiPhoneの上端に沿ってスライドさせて、残りの接着剤を剥がします。
上端部のシール材も剥がれたようなら、フレームからフロントパネルが外れるかどうか、わずかに下方向にスライドさせてみて、ケースを内部で固定しているクリップを外します。
本のページをめくるように、フロントパネルの左側から持ち上げてiPhoneを開いてみます。
先程述べたように壊れやすいフレキシブルケーブルがまだ内部に接続しているままなので、ディスプレイを完全に外そうとしないでください。
作業がしやすいようにiPhoneを開口をしたままディスプレイの後ろに衝立を置き、立てかけてます。
フロントパネルを外した時に良い感じに置ければどのようなものでもよいので、斜め面を適当な置物で作っておきましょう。
バッテリー接続の外し方
先程までの工程で内部が開いたので、ここからはまだ接続状態にあるケーブルを外していきます。
まずはバッテリーケーブルから外します。
バッテリーケーブルは、本体の向かって右下部にあるものです。
まずはケーブルを覆っている保護用のコネクターブラケットを取り外します。
このブラケットは以下のYネジ4本で留まっています。
取り外したネジは、抜いた順番を管理しながら後で再取り付けできるように、用意していたトレーの区画に一つづつ入れていくのが良いでしょう。
ネジを外したら、コネクターブラケットを取り出します。
スパッジャーの尖ったほうの先端を使って、バッテリーコネクタを本体基板から外します。
コネクターを取る際に、無理に押し上げようとすると、内部のピンが変形するかもしれないので、スパッジャーの先で少しずつ隙間を作りながら広げていくようなイメージで慎重に外します。
次にディスプレイコネクタ2つも外します。
先ほどと同じ要領で、スパッジャーで平面になっている方の先端を使って、2つのディスプレイコネクタをまっすぐ引き上げるような感じで、本体基板のソケットから外します。
フロントパネル接続の取り外し
次に本体に向かって右上部にあるカメラセンサーモジュール用のフロントパネル接続ケーブルを外します。
まずはネジ留めされているケーブルの保護ブラケットを外します。
フロントパネルのセンサー・カメラモジュール用の接続ケーブルを本体基板のソケットから外します。
ここまで来るとようやく、フロントパネルと本体を分離することができます。
フロントパネルディスプレイの交換
ということで、先程までで破損したフロントパネルと本体(バッテリーを含む)が分離できたうち、新しいフロントパネルへの交換作業を行います。
まずはiPhoneの中でももっとも重要なパーツの一つである Home/Touch IDセンサー(ホームボタン)
の取り外しから始めていきます。
まずホームボタンを固定しているブラケットを外します。
ブラケットを留めているYネジは次の4箇所です。
これらのネジを取ったら固定用ソケットが取り出せるようになります。
ここから更に繊細な切り離し作業があります。
ホームボタンのケーブルの先にある Touch IDモジュール
が、立体的に液晶パネル側のソケットに接続されており、これを外すための作業はかなり慎重に行う必要があります。
この手順が、iPhoneへダメージを与えてしまう可能性もっとも高いと言われていますので、作業中は、「ゆっくりと丁寧に」ツールを使うことを常に心してください。
なお、 Touch IDモジュール
が損傷しているようであれば、Appleの工場でしか対応できない仕様になっているため、他の修理メニューと比べかなりの高額な修理代になってしまいます。
とりあえず、繊細かつ重要な手順のため、IFIXITのマニュアルから作業内容を抜粋しておさらいしておきましょう。
コネクタの僅かな隙間を狙って、コネクタの向かって左側の先端から隙間を広げるように慎重に持ち上げて接続を外します。
もし接続が切れずに、外れずにコネクタ全体が持ち上がってしまうようであれば、無理をせずに、一旦スパッジャーの平面側を使って、コネクタの上部先端のケーブルを押し込みながら、同時にコネクタの左側の先端を持ち上げます。
とにかくケーブルやコネクタにダメージを与えないように慎重にツールを使いましょう。
正常にソケットが外れると、以下のように開きます。
では実際の手元のiphone7の実機でこれを試してみます。
ソケットの左側からスパッジャーの平らな爪をゆっくり滑らすようにソケットの隙間に入れていきます。
一旦ソケット全体が全体が浮き上がってしまいそうになったので、別のスパッジャーで、ソケットの右上部らへんをそっと押さえながら、再びスパッジャーを左側の端に滑らすように挿れてみると、無事外すことができたようです。
繊細な作業はまだこれで終わりません。
次に、ホームボタン本体を取り外すのですが、こちらは圧着剤でデリケートなケーブル部分をフロントパネルに固定してあるため、一旦この圧着剤を温めて柔らかくしてから取る必要があります。
ホットプレートで100℃設定して、ホームボタンあたりを約180秒ほど乗せて加熱し、圧着剤を柔らかくします。
十分温めたあと、ホームボタンのケーブル部を底からゆっくりすくい上げるように外すのですが、フロントパネルのソケットが邪魔であれば少し持ち上げて曲げておくこともできます。
まずは念押しで、IFIXITのマニュアルでホームボタン部分のすくい上げ作業の説明を確認してみます。
ホームボタンのケーブル部分の底を、開口ピックで右側からすくい上げるように持ち上げいきます。
ケーブルの下に張り付いている圧着剤を剥がすように、慎重に左方向へ開口ピックを入れていき、ケーブル部分がグラグラするようになったら、安全にケーブルが取り出せるようになった状態になります。
ということで、実機でも同じようにやってみます。
まだ圧着剤が固くて、温めが足りない場合には、無理に開口ピックを入れようとしないで、追加で加熱するなどしてみましょう。
開口ピックを最初にケーブル部の底の隙間に入れるのには少し苦労するかもしれませんが、一旦ピックが入るとあとは素直に持ち上がるような気がします。
ホームボタンが外れるようになったら、いきなり引っ張り上げるようには取ってはダメで、穴から落とすような感じで取ります。
センサーモジュールを交換
古いフロントパネルからホームボタンモジュールを無事取ることができました。
購入した交換用フロントパネル製品では、もう一つ、フロントパネルに装着されているセンサー&カメラモジュールも取る必要があります。
まずはイヤホンスピーカー部分を取ります。
イヤホンスピーカーを固定しているのブラケットからプラスネジを3本外します。
ブラケットを外します。
ブラケットを外すとまず、フロントカメラモジュールのフレキシブルケーブルがあるので、カメラごとを邪魔にならない位置に持ち上げて避けておきます。
多少カメラが邪魔になっても、イヤホンスピーカーにアクセスできればそれで良いので、ここでは適当にプラプラした状態で置いておきます。
イヤホンスピーカーはちょうどカメラモジュールのフレキシブルケーブルの下にあるので、スピーカーを固定しているプラスネジ2本を外します。
ネジを外したらイヤホンスピーカーを取り出します。
で、このセンサー&カメラモジュールも圧着剤でフロントパネルに貼り付けてあるため、温めて柔らかくした上で外す必要があります。
再びホットプレートで100℃に温め、180秒(3分)程度加熱します。
圧着剤が十分柔らかくなったら、スパッジャーの先を使って、フロントパネルからモジュールの底の隙間を丁寧に持ち上げながら引き剥がしていきます。
張り付いていたフレキシブルケーブルを剥がしてしばらくすると、凹んでいるところにセンサー部分がはめ込んであるので、これも少しずつスパッジャーの先で引き上げます。
ということで、接着された部分をすべて取るとセンサー&カメラモジュールも無事取り出せました。
バッテリーの交換
一方、本体側でそのまま保留にしていた「バッテリーの交換」もこのタイミングでやっていきます。
まずはバッテリーの交換作業中に邪魔になる部品をあらかじめ外しておくところから始めます。
手始めに、 気圧ベント
を固定しているプラスネジ 1.9mmの2箇所を外します。
気圧ベントを取り出します。
スパッジャーの平面側の先端を使って、 Taptic Engineモジュール
のコネクタを本体基板のソケットから外します。
Taptic Engineモジュールを固定しているプラスネジ 1.6mmの3箇所を外します。
そして、Taptic Engineモジュールを取り出しておきます。
で、ここからいよいよ古い劣化バッテリーを取り出しますが、iPhoneのバッテリーは通常、2本の 接着ストラップテープ
でガッチリと固定されています。
この接着テープは、引き伸ばすことで接着力が弱まっていき、最後まで引き抜くとバッテリーもそのまま分離できる仕組みになっています。
...が、あまりにも古くなってしまったテープは伸縮性を失い、引っ張ると伸びずに途中で切れてしまいます。
そうなったときに、色々と残った接着テープのとり方もあるようですが、ここではIFIXITで紹介されている方法で取ります。
まぁ、ともかく接着テープが無事に伸ばして取れれば御の字ですので、とりあえずはテープを伸ばしてみます。
まずバッテリーを突き刺すことのないように、先端が鋭利でないピンセットを使って、バッテリー下部から見えている接着ストリップの端をめくっておきます。
この接着ストリップをめくった部分をつまんでテープを引き伸ばす、ということをやります。
この「接着テープをきれいに引っ張り出す」というのは結構熟練の技のようです。
以下はIFIXITのマニュアルからの作業の概要をまとめます。
iPhoneの下に向かって、ゆっくりと接着ストリップの端をバッテリーから引っ張ります。
接着ストリップがバッテリーと背面ケースの間から抜けきるまで、一定の力加減を維持して引っ張り続けます。
接着ストリップは本来の長さの何倍にも伸びるため、必要に応じて、引っ張り続けながら、バッテリー付近のストリップを掴みなおしてください。
接着ストリップを引っ張る角度は60度かそれ以下の角度がベストです。
キレイに引っ張り出すコツとしては、引っ張り出す最中は接着ストリップを平らでシワのない状態に保ってください。
ストリップの引っ張りが不足し、途中でシワが入ってしまった場合、絡まって破れてしまうことがあるためです。
2本目の接着ストリップについても、基本は同じ要領で引っ張り出すのですが、バッテリーがケースから外れた時に飛び出すことがないように、バッテリーを手で押さえながら引っ張り出すようにしてください。
なお、無事に2本の接着ストリップを取りはすせたら、他にすることはないので次の節の手順に進みましょう。
で、実際の手元のiPhone7でこの接着テープを引っ張り出すと...
ジワッーと一定の力を入れて引っ張るものの、硬いゴムのように伸びることを拒み、絶望的にすぐ千切れて、ほぼ接着テープが残ったままになってしまったようです。
で、2本目もほぼ伸びずに簡単に千切れてしまいました...。
無念です。
イソプロピルアルコールでテープを剥がず
接着ストリップのどちらか、もしくは両方がバッテリーの下に残留した場合の救済措置として、 イソプロピルアルコール
を隙間に少しづつ垂らして、テープの接着そのものを剥がすという"荒業"がIFIXITで紹介されています。
で先程、劣化して柔軟性のかけらもない残留テープの除去をイソプロピルアルコールをバッテリーとiphone筐体の隙間に垂らしながら、スパッジャーの平坦な先を入れながら、バッテリーに致命的なダメージが行かないように慎重に押し上げていきます。
上手くいくと、接着テープとバッテリーの接着面を分離できます。
やりながらスパッジャーを下に入れるたびにバッテリーがメキメキと変形しそうになるので、何かしらのショックで爆発炎上が脳裏をよぎり、結構怖い作業になります。
なので、この作業で何よりも重要なことが、 「バッテリーは作業前に空になるまで電力を使い切っておく」 のをおすすめします。
少しでも接着テープの張り付きを感じたら、スパッジャーを入れるのをやめて、その都度イソプロピルアルコールを数滴追加で流し込む、というのを繰り返します。
バッテリーの交換
さて、新しいバッテリーと接着ストリップテープを準備します。
交換用のバッテリーがプラスチックのスリーブに入っている場合は、作業前にスリーブを引き抜いてください。
デバイス内にアルコール溶液が残っている場合は、新しいバッテリーをインストールする前にきちんと拭き取るか、自然乾燥させてください。
交換用バッテリーを取り付ける前に、バッテリコネクタをロジックボードのソケットに一時的に再接続してください。 バッテリーが適切にバッテリー溝内に装着できるか確認します。
バッテリーを装着して、接続を外して、デバイスの再組み立てを続行します。
まずバッテリーの接着ストリップテープを取り付けます。
接着ストリップの先端に付けられているフィルムカバーを取り外します。
バッテリーの正面を上向きにして、接着ストリップの突出部分をバッテリー正面下部の端に沿って、やさしく押し当てます。
ここでは、一度バッテリーに装着されたら、取り外したり、再利用するなど やり直しができません 。
正しくストリップが取り付けるように、丁寧に一発勝負の作業を行うつもりでやりましょう。
もし作業に失敗した場合は、「未使用のストリップ」を購入する必要があります。 慎重に貼り付けましょう。
平面上にバッテリー裏側を上向きにして配置します。
接着ストリップの先端(先が尖っている方)からブルーのフィルムカバーを剥がします。
指先を使って、接着ストリップをバッテリー下部の端から裏側に向かって丁寧に動かしていきます。
作業中、ストリップを引っ張ったり伸ばしたりしないでください。
ストリップを平らな面に置き、バッテリー裏側に貼り付け、手のひらで接着面を優しくなで、十分馴染ませます。
残りのフィルムを丁寧に剥ぎ取り、接着ストリップが完全にバッテリー表面に出します。
バッテリーを装着する前に、バッテリーコネクタ部分をiPhone本体基板のソケットに接続し、ケーブルの位置をあらかじめ揃えておきます。
バッテリーを貼り付けてしまってから、バッテリーケーブルを本体に接続する場合、最悪ケーブルが届かいない位置に張り付いてしまうと、やり直しが効かないためです。
で、バッテリーのケーブル接続を確認したら、丁寧にバッテリーの位置を確認し、そのままゆっくり倒すようにバッテリーを本体側へ貼り付けます。
可能であれば、将来バッテリーを交換する際に、接着タブが取り出しやすくなるように、底側端の左側に沿ってバッテリー周辺に若干スペースが残るくらいがベストです。
バッテリーがおおよそ正しい位置に装着されたら、接着ストリップを背面ケースに付けたまま、iPhone本体の下に向かってしっかりと押し込みます。
バッテリーの交換はこれで完了ですが、バッテリーが接続した状態のまま作業を続けると、内部コンポーネントに支障が出てしまいます。
再組立てを開始する前にはバッテリーの接続は一旦外しておきましょう。
iPhone7 交换用大容量バッテリー
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル
ダイワンテレコム
再組み立てと起動テスト
先程の内容までで、フロントパネルの分解とバッテリーの交換が終わりましたので、ここからは再組立てを行います。
ただし、ほぼ先程までの分解の手順を巻き戻した「逆手順」な作業ですので、組立の途中で注意しておきたいポイントだけに絞って解説していきます。
フロントセンサー&カメラモジュールの取り付け
新しいフロントパネルの上部に取り出したセンサー&カメラモジュールを取り付けます。
注意が必要なのは、フィルムを剥がすと接着部分があるため、一度モジュールを取り付けると再度剥がせるようにはなっていません。
センサーの位置をしっかりと確認しながら取り付けます。
センサー&カメラモジュールを正しい位置に取り付けます。
次にイヤホンスピーカーを取り付けて、外していた2箇所のネジ留めを行います。
固定用のソケットの取り付けて、外していたプラスネジ3箇所のネジ留めを行います。
ホームボタンの取り付け
フロントパネルの組立で注意が必要なのはやはり「ホームボタン」です。
取り外したときと同じように、Touch IDモジュール部分を破損しないように最大限の取り扱い注意が必要です。
まずホームボタンを再インストールをするときは、まずディスプレイ正面の穴から通すようにします。
ホームボタンを穴から通したらひっくり返して、フレキシブルケーブル部を正しい位置に配置します。
フロントパネルのTouch ID用のソケットに、Touch IDコネクタを接続します。
ここもスパッジャーの平面の先の腹の部分で優しく、できるだけ水平で均一な力のかけ具合になるように押しながら接続します。
変な方向に力がかかると、内部の微細なピンが曲がる恐れがあるので、入らないからといって焦って無理に押さえつけず、ソケットとコネクタの接続位置がきちんと一致しているかをよく確認しながら接続しましょう。
Touch IDが繋がったら、固定用ソケットを戻します。
固定用のソケットから外したYネジ4箇所を順に戻します。
ホームボタンのネジの締付け強さには適切な強さがあるため、再組み立ての際には、極力ネジを締めすぎに注意しましょう。
締め付けが強すぎた場合、ホームボタンが機能しないことがあるようです。
これで新しいフロントパネルの準備が整いました。
Taptic Engineの取り付け
次に、iPhone本体側で取り外してそのままだったTaptic Engineモジュールを基板に取り付けます。
外していたネジ3箇所を元に戻します。
Taptic Engineモジュールのコネクタを基板側ソケットへ接続します。
このとき、接続する場合には内部のピンが変形しないように注意しながら、できるだけ水平を保ちつつスパッジャーの平面に腹部分で優しく押してあげます。
次に気圧ベントを取り付けます。
気圧ベントは取り外していたネジ2箇所をネジ留めしておきます。
ディスプレイ/センサーコネクタの取り付け
ようやくフロントパネルと本体側をフレキシブルケーブルで接続します。
再び傾斜を作ってフロントパネルを置きながら作業を行います。
先にセンサー・フロントカメラのコネクタの再接続します。
この平たいコネクタは内部のピン数も多く、変な方向で入れると、ピンが曲がるリスクがあります。
このリスクを最小にするために、スパッジャーの平面の腹部分を使って、丁寧に水平にまっすぐ一度にコネクタを押し込んで接続をおこないます。
接続したら、固定用ブラケットを戻します。
そして外していた2箇所のネジを戻します。
次にディスプレイコネクタを再接続する際は、カチッと音がして装着されるまで、コネクタの先端をソケットに押し込みます。
このコネクタは、構造的に中央部分を強く押してしまうと、位置が僅かでもずれてしまっていた場合、内部のピンが曲がり易いようです。
基板側のソケットとコネクタの接続位置が正しいかをよく確かめてから、端のほうからゆっくりと接続をたしかめるように優しく押して接続してあげましょう。
このピンが損傷してしまった場合には、やはり専門の修復業者のサービスを検討するひつようがあります。
また接続が上手くいっていないと、画面が真っ暗になったり、白い線が表示されたり、タッチの反応が悪いなどの症状が発生してしまいます。
その際には、一旦両方のケーブルを取り外して慎重に再接続し、完全に装着されていることを確認する必要があります。
また、外していたバッテリーの電源コネクタもここで本体側のソケットに接続します。
これらのケーブルの接続を確認したら、固定用ブラケットを戻します。
そして外していた4箇所のネジを戻して、締め直します。
なにか作業し忘れがないか一度じっくり確認した後で、最後にフロントパネルと本体を閉じていきます。
ゆっくりとまんべんなく押し込んで、本体とフロントパネルの隙間がないことを確かめて、修理が完了です。
最後に、底部のYネジ2箇所を留めたら作業が終了です。
それでは電源ケーブルを繋いで、緊張の電源投入を行い、起動確認をします。
無事起動し、初期のパスコードも打てるようなので、タッチパネルの動作も良好のようです。
一番気にしていたホームボタンもきちんと認識して、正常に反応しています。
うーん、とにかく無事に直せて御の字です。
iPhone7 交换用大容量バッテリー
iPhone7画面交換用液晶フロントパネル
ダイワンテレコム
まとめ
今回はiPhone7を例に取り、フロントパネルとバッテリーの交換手順をじっくり解説していきました。
精密な部品が多く、個人的に時折ドキドキとハラハラが味わえる作業となりました。
腕に自身があるのなら自分で修理することで、業者に修理を依頼する場合に比べ、半額以下のコストになると思いますので、やらない手は無いでしょう。
とはいえ、100%直るという確証はありませんので、全ては自己判断・自己責任で作業を行うことはご了承ください。